安い浴衣でも大丈夫? 高い浴衣となにが違う?
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こんにちは。
着付け&キモノナビゲーターのかほです。
はじめてさん&初心者さんがキモノを
楽しむお手伝いをしています。
梅雨も明け、猛暑の夏になっています(汗
みなさま、浴衣は楽しめていらっしゃいますでしょうか??
今日は
「浴衣が欲しいけれど、このお値段の差はなに??」
と疑問に思っている方に、「高い浴衣と安い浴衣の違いについて届けいたします。
ちなみにこちら、「安い着物と高い着物」に共通していることも多々ありますので、着物の際にも参考になさってくださいね。
浴衣のお値段は数千円から何万円まで
最近、ネットショップを覗いて、浴衣のお値段にびっくりしました!
安い!!
着る方が増えたからでしょうか? 数年前に比べて浴衣がすっかり安くなっています。このお値段なら学生さんがお小遣いで買えちゃいますね。
浴衣に必要なものといえば「浴衣・帯・下駄」。それがセットになって、3000円ぐらいで購入できるものもたくさんありました。
「浴衣ってどんな感じ? 本当に着られる?」と試してみたい方でも手が出やすいお値段ですよね。
の一方で、いいお値段がするものもあります。国内手絞りの浴衣ともなれば、10万円を超すものもあります。
安いのでいいかな。でも、やっぱり、安いのは心配?
高いものがいいのかな? でも、そんなに違う?
高い浴衣と安い浴衣、ぞれぞれの違いをご紹介しますね。
3点セット3402円の浴衣とは?
じつは、今年、3点セット3402円の浴衣を購入してみました。こちらの柄違い。
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3点セットとは「浴衣・帯・下駄」です。これに着つけのための紐などの小物があれば、浴衣を着てお出かけができます。
わたしは小物がそろっていますので(着付け講師なので当たりまえ 笑)3点セットでも大丈夫ですが、まったくはじめての方向けの「小物セット」も付いたものもありました。
ちなみに、3点セットに「紐3本とタオル」そして、タンクトップにペチコート(すててこやスパッツでも)があれば、とにかく着られちゃいますよ。
実際に着てみた感想は
「安いなりの問題もあるけれど、使用には差し支えはない」
でした。
きちんと浴衣や下駄をしています。
「安かろう超悪かろう」商品にありがちな使う前から壊れるなんてことはありません。着ようと思ったら破れた!とか、履く前から下駄が崩壊したなんてことはありませんでした。
では、高い浴衣となにが違うのでしょうか?
※ 良い商品がセール等でお安くなっている場合もありますので、おおよその傾向です。
生地が違う
何枚かの格安浴衣を実際に着てみたところ、布の感触が「バリバリする」「へなへなしている」ものが多いように感じました。
生地の厚さはやはり「薄い」ものが多いですね。濃い色のものならいいのですが、薄い色のものだと、下に透けない肌着をつけないと下着がまるっと透けて見えちゃいそうなものもありました。
生地の違いの感覚は、安いTシャツと高いTシャツの違いを想像していただければ、と思います。ユ●ク●のTシャツとハイブランドのTシャツとでは、使っている生地もまったく違いますよね(笑
Tシャツと違って、伸びてしまうということはないので、「1回着て洗濯したら、首元がヘロヘロになってしまった」ということはありません。その点は、浴衣の方が安くても安心かも?
ただ、もう一つTシャツと違うところは、羽織ればいいだけのTシャツとは違い、浴衣は「着付けが必要」ということ。
生地がばりばりしていたり、へなへなしているとじつは着づらいことがあります。また、伸びてしまうことはないものの型崩れしやすいかもしれません。着姿も微妙に違ってきます。生地が薄ければ、洗濯の際に皺になりやすく、アイロンの手間も増えます。
実際に着比べてみると、お高い浴衣は「着やすくてきれいに着られる」「家での手入れが楽」なことが多いように感じます。
柄付けが違う
一昔前は「ああ、安い浴衣ね」と一目でわかるようなデザインに凝っていないダサい浴衣も多かったのですが、最近では安い浴衣もかわいい柄が多くなりました。
これはとてもうれしいですね。華やかな柄から古典柄まで、お手頃価格でもよろどりみどりで選べるようになりました。
ただし、柄のつけ方はプリントです。
対し、お高いものは昔ながらの技法を使って染められたものも多くあります。職人さんが丁寧に染めた柄は風合いや趣、細かな部分で「おっ?」と思わせてくれます。が、お値段もそれだけ高くなります。
また、仕立てとも関係してきますが、柄出し(浴衣のどのあたりにどのような柄を出すか?)まで考えられていないことが多いのが安い浴衣。変なところに変な柄があったりして、柄としては素敵なのに、全体としてみた時に残念なことも。
柄の位置までこだわる方は試着をされてから購入された方がいいですね。
仕立が違う
安い浴衣はオールミシン仕立てあることがほとんどです。表から縫い目が見えていることも多いので、表から縫い目が見えることが気になる方は安い浴衣は避けらた方がよさそうです。
あまりに安いものは縫製が雑なものもあるので、縫い目部分がつってしわができていたりして(汗)。下の写真でも、端の方が少しよれているのがわかるでしょうか?
細部にまで美しさを求める方にも向かないと思います。
お値段が高くなってくると、オール手縫いまたは一部ミシン使用の仕立てになってきます。すべて手縫いのものはもちろん、一部ミシン使用のものの場合でも、襟元など、繊細な細工が必要な部分や表から見える部分は手縫いになっています。それだけ、見た目がキレイな仕立ててです。
もちろん、手縫いはミシンよりも時間がかかりますから、その分お値段も高くなります。
「ミシンと手縫い、何が違うの?」といえば、生地の柔らかさ。手縫いの浴衣は着たときにすんなり体に添う柔らかさがあります。
その点、ミシン縫いは丈夫です。洗濯機でガンガン洗っても大丈夫です。
安い浴衣も高い浴衣もうまく使いこなす
安い浴衣と高い浴衣の違いをご紹介しましたが、浴衣に限らず、高いものはやはりいい!
だからといって、高ければいいというものでもない。
お気軽なお値段だからころ、気負わずに気軽に愉しむこともできますし、高級でない分、お手入れも気軽にできちゃいます。「安いゆえ」のあれこれも、承知のうえなら何の問題もありません。
とびきりの一枚を楽しむもよし、お気軽な浴衣をたくさん楽しむもよし。
夏は暑さに負けず、浴衣を楽しんでくださいね。
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着付け教室【ふぇりちた】では
通年浴衣レッスンを行っています。