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『着物の衣替え のルール』とは? それって守らなきゃだめ? 守らないなら、どう切り替える?

2018/09/18
 
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ferititakimono
名古屋の不器用さん向け着付け教室【ふぇりちた】主催。らくちんなのにキレイ!ならくキレ着付けを不器用さん向けメソッドのレッスンでお伝えしています。

 

こんにちは。
着付け&キモノナビゲーターのかほです。
はじめてさん&初心者さんがキモノを
楽しむお手伝いをしています。

着物を初めて、最初にちょっと驚く? こと。それが「着物の衣替え」。

洋服であれば、暑くなったら半そでを着て、涼しくなったら長袖を着ますよね。半袖を着るか、長袖を着るかは個人の自由です。

 

ところが!

 

着物には、「どんな着物をいつ着るか?」が決まっているのです。これを守らないと、「着物警察」に逮捕されて切符切られて罰金を取られてしまいます(^O^)←うそです。

結論から言っちゃいますと、「どんな着物をいつ着るか?」というルールがあることは確かです。ただし、守る守らないは自由です。あるいは、「守らなくてはいけない」ときがあるだけで、普段は洋服と同じく自由です。

今回はそんな「着物の季節」のお話です。

 

一応、知っとく? 「着物の季節のルール」

「知らなかった!」と「知ってるけれど、自由にさせてもらいました」とでは大きく変わる着物の世界。

まずは、知識としての「季節のルール」のご説明です。

 

着物には大きく季節ごとに3種類の着物があります。

1.袷(あわせ)

2.単衣(ひとえ)

3.薄物(うすもの)

 

それぞれをおおざっぱにご説明すると。

 

とは、裏地のついている着物のこと。冬物の着物です。

ちなみに、裾の方の裏地のことを「八卦」と呼びます。歩くとちらちら見えるので、「表の色と八掛の色の組み合わせ」を楽しむのも、袷の着物のだいご味です(^^

 

単衣 とは裏地のついていない着物のことです。春秋ものの着物です。

表の生地は袷と同じものになります。

 

薄物 は、単衣と同様、裏地のついていない着物ですが、単衣や袷とは違い、透け透けの薄い生地を使います。夏物の着物です。

 

それぞれをいつ着るか?と言いますと、基本的には

袷 10月1日~5月31日まで

単衣 6月1日~6月30日、9月1日~9月30日

薄物 7月1日~8月31日

となります。

よく本には、「袷は10月から5月まで」とありますが、これは「なんとなく10月ぐらいから5月ぐらいまで」ではなく! 「10月1日~5月31日」を意味します。

 

いやいや、ルールよりも、快適さを優先しましょ派のみなさまへ

着物の季節のルールを守ったとしますと、例えば「5月いっぱいは袷@冬物の着物」ということになります。

でも、ちょっと待って。

5月といえばGW。このあたりって・・・・・・住まう地域にもよりますが、名古屋ではすでに30度超しの気温になることも多々あります。周りはみんな半そでです。

そんな中、冬物ですか?????

衣服の第一義は「外気から体を守り、快適に過ごすためのもの」です。なのに、30度で冬物?

 

そんな方には、「快適さ優先で着るものを選ぶ」ことをおすすめします。

最近の気候状況から考えると、とてもとてもおおざっぱな目安としては、

4月の暑い日、5月、6月・・・・・・単衣

6月の暑い日、7月、8月、9月頭の暑い日・・・・・・薄物

9月、10月・11月の暑い日・・・・・・単衣

ほかは袷

こんな感じかなぁと思われます。

 

個人差もありますが、わたしが目安にしているのは

最高気温20度前後・・・・・・袷 ⇔ 単衣 切り替え

最高気温25度(夏日)・・・・・・ 単衣 ⇔ 薄物 切り替え

が心地よいかなと感じられます。

寒がり、暑がり、それぞれによって「快適ポイント」が違います。ご自身の中での「快適ポイント」を知っておくと便利ですよ♡

着物着て過ごした時、「今日はちょっと暑かったな」「今日は快適だった!」「今日は寒かった!!!」と思った時の気温を調べてみてください。それが「あなただけの快適ポイント」です。本やネットに乗っている「他人の快適ポイント」なんて、あてになりませんよ~。

ちなみに、なぜ「最高気温」か?といいますとね、着物は洋服と違い、下に着たものを脱ぐのがとても大変です。「帯までは一日のうち一番暑い時間に合わせて着る」がセオリー。それで寒い時には上に羽織ることで調整してくださいね。←本には書いてない知識! メモメモしてね。

 

そうは言うても、世間体とか季節感とか信義もあるのです

が。

人はパンのみにて生きるにしかず。

衣服の第一義は「快適に過ごすため」のものですが、「ご一緒するお相手に敬意をしめす」ものでもあります。ルールを守ることで敬意を示す必要があるときには、暑い寒いは一切無視し、きちんとルールを守られるのがよろしいかと存じます。

 

また、「おしゃれのため」に身にまとうものでもあります。

「季節先取りがおしゃれの基本」であることは、着物も洋服同様です。

「快適さを重要視」している方でも、後ろ倒しは少なめな方も多いですよ(わたしも同じく)。

 

そして、「ルールは破るためにある!」ばかりが正解とも限りません。

季節のルールをきちんと守ることで、「決められた枠の中でどうするかを考える」楽しみを感じている方もいらっしゃいます。なにがなんでも快適さ優先!する必要もありません(^^

 

ということで、とある着付け講師の場合

あくまでも、一例として。

 

4月の暑い時期から、単衣を着ます。早い方なら4月から薄物(夏物)を着られますが、わたしは暑さ慣れするためにもちょっと我慢気味(笑

ちなみに、単衣と袷はぱっと見の違いが少ないので、単衣は案外重宝します。

 

5月になったら、単衣を本格解禁。

6月になったら、薄物も解禁、半ばぐらいからほとんど薄物を。それでも、うっすうすのものは7・8月にとっておきたいので(笑)、麻なども透け感の少ない夏物を多用します。

9月は夏物!と一目でわかるものは上旬(9/9の重陽の節句)まで。その後は透け感の少ない夏物や薄めの木綿着物などで。

一度単衣に切り変えましたら、あとは気温次第。前に書きましたように、単衣の生地は袷の表生地とほぼ一緒。ぱっと見の違いが分かりにくいので、袷への切り替えは心地よさ重視で。

 

初夏は早めに薄物にしても、秋はちょっと我慢して薄物は早々の終わり。

襦袢は4月から、遅ければ11月ぐらいまでは夏物の麻を使い、ここで体温調節をしています。

 

こんな感じでしょうか。

 

着付け教室【ふぇりちた】では「実践的な着物のお話」もレッスンでしています。

着付け教室【ふぇりちた】

 

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