浴衣はいつから着てもいい?
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着付け&キモノナビゲーターのかほです。
「これから着物を着たい!」
「着物をはじめたばかりです!」
そんな方のために、着物の世界への第一歩をお手伝いいたします。
いよいよ浴衣の季節です。
「今年こそは浴衣を始めたい♪」
そんな方からよくいただくご質問にお答えします。
「浴衣はいつから?」まずは結論から。
じつは、浴衣にはいつからいつまで着るという
ルールは存在しません。
が、
絶対確実に誰にも何も言われたくない!なら
盛夏の7月になってから
大きく外したくないけど早めがいい!なら
6月から
そんなところでしょうか(^ν^)
着物の季節のルールと浴衣のルール
着物の世界には季節のルールがあります。
袷(冬物):10月~5月
単衣(春秋物):6月9月
薄物(夏物):7月8月
ただし、これは「絹の着物」の場合。
そして、今は律儀に守っている方も少ないかな?
明治の文献にも
『今年は暑いので、5月には単衣の人ばかり』
なんて記事もあります。
昔から普段着はみんな自由に着てたのよ。
でもまあ、ここはルールを守る前提として(笑
では、浴衣は?といいますと、
先にも書きましたように、
ルールはない(^ν^)
そもそも、着物のルールのルーツは宮中行事です。
平安時代には一種の宗教行事として、
衣替えの行事がありました。
「古い衣を脱ぎ、新しい衣をまとう」
擬似的生まれ変わりですね。
庶民には関係ありませぬ。
そもそも、平安時代の庶民は
夏も冬も麻の衣服をまとっていたとか(^ν^)
木綿が日本に入ってきたのはもっとずっとあと。
ちょっと脱線、木綿の着物について
今はみんな木綿って馬鹿にしてます。
「絹じゃないと着物じゃない」
なんてことまで言う人も。
でもね、かのマリーアントワネットだって
木綿の心地よさに夢中になったんですってよ。
当時のフランス宮廷では、木綿が一大ブームだったのです。
「木綿のインド更紗をどれだけ持っているか?」
で財産を測った時期だってあるんですよ。
木綿、万歳♪
そうはいっても、夏の風物詩なので
ルールはない。
そうはいっても、浴衣はやはり夏の風物詩。
今日から夏!
そんな気分のとき着たいですよね。
地域によっては「この日から浴衣♪」という解禁日があるところも。
〇〇祭りの日から。
田植えが終わったら
などなど。
ないルールに縛られる必要もありませんが
自分の中のマイルールがあると夏も格段に楽しめますね。
ちなみに、わたしは名古屋市の出身なので
「有松絞祭りの日から!」
同じく名古屋の人で
「熱田祭りの日から!」
なんて人もいますよ。
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